Archive for 4月, 2011

森崎有治副会長の横顔

 和歌山弁護士会の副会長に就任した森崎弁護士の「横顔」として同弁護士会の会報に寄稿しました。
                             阪 本 康 文

 森崎さんは,異色の経歴の持ち主です。1982年(昭和57年)3月神戸商科大学商経学部を卒業した後,外務省に入りました。1993年(平成5年)12月に外務省を退職しましたが,この間,エジプトに3年間,スーダンに2年間の大使館勤務をしました。
 森崎さんは,危険なスーダン勤務に懲りたのか,転身を目指して外務省を退職し,司法試験に合格しました。修習期は55期です。そして,実務修習地は和歌山でした。和歌山は特に縁もゆかりもない地ということで,たまたま和歌山になったとのことですが,私が弁護修習の指導担当弁護士となりました。このような縁で森崎さんは2002年(平成14年)10月に弁護士登録して和歌山弁護士会に入会し,私の事務所に入所しました。
 森崎さんのかかる経歴から推察されますように,中東情勢に詳しく,もちろん,アラビア語に堪能です。2001年(平成13年)9月にアメリカで同時多発テロが発生し,ビン・ラディンがその首謀者とされていますが,そのビン・ラディンが中東の衛星テレビ局「アルジャジーラ」で話しているのが分かるということで,感心したことがあります。また,森崎さんが私の事務所に入ったということもあって,2004年(平成16年)11月にエジプトに事務所旅行に行きました。そのとき自由時間を利用して,アスワンの裁判所の見学に行きました。裁判は既に終わっている時間帯でしたが,たまたま裁判所に職員の方がいて,森崎さんの通訳のもとエジプトにおける法曹事情を聞くことができました。アラビア語を実際に通訳できることに間違いないことが実証された機会でした。ただ,和歌山ではアラビア語を必要とする事件がありませんので,宝の持ち腐れ?のような状況です。
 森崎さんは,誠実な人柄で事件に真面目に取り組んでいます。会活動の関係でも,これまで刑事問題対策委員会,裁判員裁判対策本部,司法修習委員会,ゲートキーパー問題対策ワーキンググループなどの各委員を務め,2009年度(平成21年度),2010年度(平成22年度)には公害対策・環境保全委員会委員長を務めました。2011年(平成23年)1月27日には,公害対策・環境保全委員会主催で風力や太陽光発電などによる「再生可能エネルギーへの転換と推進」をテーマにしたシンポジウムを開催し,コーディネーターの大役を務めました(3月11日に発生した東北関東大地震における原子力発電所事故の悲惨を見れば,まさしく喫緊の課題です)。そして,今年度,副会長に就任ということになりました。家庭的には,森崎さんは,和歌山に定住した後,結婚し,女の子が生まれました。会長を補佐し,弁護士会の抱える様々な課題への取り組みを進めることについて,期待するところ大です。