七曲り市場前から東を見ると、道路の正面に和歌山城が見通せました。「この街は、城下町なんだ」と実感できる風景でした。
和歌山城八景の企画を思いついたのも、この風景が記憶にあったからです。
しかし今回その場所に行ってみると、なんとビルが建ち、和歌山城は半分隠されていました。
気を取り直し、市内を走り回って和歌山城が見える風景を探しました。
和歌山市役所や、東急インのビルに上れば、和歌山城をすっきりと見ることができますが、この和歌山城八景は、「路上から見える」ことにこだわりました。
2010年9月の中旬に集中して撮影したため、季節感のない写真になりました。春の桜、秋の紅葉、雪の日、朝焼け、夕焼けに染まる和歌山城など撮れれば、八景の選択肢も変わってくると思います。
まずは、仮選考の和歌山城八景ということでアップしました。

「ここからも見える」という場所があれば、ぜひ情報をお教え下さい。また写真そのものを投稿いただければ、撮影者名とともに掲載させていただきます。

これで決定でなく、これを機に和歌山城八景を探していければと願っています。

(撮影/中北幸次)

青岸への路上(紀の川の土手)より

北島橋南詰めを左折し青岸への道を走ると、左手に和歌山城が望めます。いくつかスポットがありますが、築港の船溜まりを手前に置いた、この構図が良いと思います。

真砂丁交差点付近からの和歌山城

海南方面から和歌山市に、国道42号線を走ってくると、ここで初めて和歌山城が姿をあらわします。 左に乾櫓、真ん中に二の門櫓そして大天守と、大変構図のいいアングルです。

築港一丁目バス停付近からの遠望

建物の上に頭を突き出した和歌山城。城下町の風情です。

市役所前からの和歌山城

大天守と小天守が重なって見える場所です。右に乾櫓。ここまで来ると、和歌山城が見えるのは当たり前です。

御橋廊下と和歌山城

和歌山城をめぐる歩道から。

岡口門と和歌山城

これも定番の和歌山城風景。和歌山城八景といえるかどうか…。

きのくに大橋からの遠望

河北からきのくに大橋を渡ってくると、見えるのがこの風景。市役所と大和ロイネットの高いビルにはさまれながらも、その存在感は抜群。これぞ城下町和歌山のアングル。

粟バス停からの遠望

きのくに大橋からの遠望は、車を走らせながら見えてくるというドラマチックさがありますが、少しだけ西に寄った粟バス停からは、南海電車の鉄橋が写り込み、構図をアップさせています。

西の丸広場からの和歌山城

これも見えて当たり前の場所。大天守と乾櫓を真横に見るので、城郭の広さが感じられます。

お堀に映る和歌山城

最も広々と美しい和歌山城は、ここ瀬藤病院前から。濁ったお堀の水も、青空を映して美しいブルーです。

三年坂路上より

奥山稲荷参道より

和歌山城を南から見るスポットは多くありません。県立近代美術館横の奥山稲荷参道からの和歌山城は、歩く必要がありますが、高台に上った分抜群によく見えます。